「め組」のひと。菅原達也というひと。

 

わたしが、ここ半年くらいドはまりしているもの。それは「め組」という、火消でもなくラッツスターでもなく、5人組のバンドである。

 

2017年夏頃、録画をしていた音楽番組を観ていて、オープニングで使われていた曲が、軽快な音楽で素敵だなと思った。が、その時はバンド名もよく見ていなくて、詳しく調べることもしなかった。

後日、ふとその音を思い出したが、バンド名も曲名も、ましてやどの音楽番組だったかも思い出せず、PVが屋上で撮影していたことだけを頼りに「屋上 PV バンド」なんて調べてみたが見つかるはずもなかった。

しばらくしてまた録画していた音楽番組を観ると、ついに見つけた。テレビ東京JAPAN COUNTDOWNという番組だった。バンド名はめ組。曲名は「お化けだぞっておどかして」だった。


め組 「お化けだぞっておどかして」MV

そこから改めてYoutubeでPVをまじまじと見て、なぜかとても惹きつけられた。絶対に生で見てみたいと思った。

一番近い日程では9月に新代田FEVERというライブハウスで3マンをすることがわかった。そこで初めて生で、め組を観た。前から2列目。他の2バンド(グッバイフジヤマ、ウソツキ)のライブももちろん良かったけれど、め組の力に完全にやられてしまった。ボーカルの菅原達也に、いい意味で心をやられてしまった。歌詞も、曲も、歌い方も、声も、表情も、演奏も、なにもかもが素敵だった。なんで彼はあんなに心ゆさぶる表現をするんだろう。ライブが終わって物販にメンバーが来ていたが、汗まみれの菅原さんに正直ドキドキしすぎて近づけなかった。

菅原さんは、「さよなら、また今度ね」というバンドをやっていたが、解散して「め組」を組んだ。メンバーに恵まれたから、め組らしい。端から見ていてもそんな気はする。「さよ今」活動時は私は存在を知らなかったが、今たくさん聴いて、め組とはまた違った良さが見つけられて楽しい。


さよなら、また今度ね「クラシックダンサー」【MV/FULL ver.】

なぜ、こんなに惹かれるのだろう。前髪の長い男性に色気を感じるからか?昔の彼女との話をしているときの切ない感じが堪らないのか?ツイキャスでDJムーミンくん(ぬいぐるみ)を連れてきて路上ライブをやるようなかわいい部分が母性をくすぐられるのか?頭おかしいといいながら菅原さんの感情が深夜早朝にインスタに吐き出されていると見守りたいと思わせるのか?一生懸命ライブをして汗まみれなった彼がスイッチオフになる瞬間が彼をもっと知りたいと思わせるのか?書き出していくと気持ち悪いな。でも何より、声と歌い方と歌詞が本当に好きなんだと思う。

菅原さんが書く詞は、言葉選びがなんとも言えない良さがある。よくそんな言葉とか言い方とか思いつくよなあとよく思う。わかる、とも思えるが、どストレートでもなかったり、いろいろな解釈ができると思っている。それがいい。そこにメンバーの演奏が加わって、またいろいろな解釈ができて、最高の仕上がりになるのだと思う。


め組「ぼくらの匙加減」MUSIC VIDEO

最近好きな曲。わざと塩と砂糖間違えてみたりするよね。歌詞をちゃんと見て、聴いて泣いた。


め組 「悪魔の証明」MV

合言葉はちゅるりらら。


め組「500マイルメートル」MV

あなたとなら人生だめにしたい。


め組「放課後色」MV

会えない間に会いたくなったら空にキスしてね。

なんかもう、雑な表現になってしまうが、天才としか言えない。わたしに語彙力がないのがつらいが、この人はすごい。売れてほしくないけど売れてほしい。ずっと、かわいい菅原さんでいてほしい、と勝手ながら思う。バンドマンが好きというと薄っぺらく聞こえるが、あんなに惹きつける人、なかなかいない。

2017年は、前述の新代田FEVERでのライブ、代官山UNITでのワンマンライブ、年末のCOUNTDOWN JAPANでお目にかかれたが、2018年もめ組に期待したいと、本当に本当に思う。